正しさは、誰かが決めるものじゃない。あなたが選んだ、それが答え。

制度の継ぎ目に落ちるな ― 人身傷害保険は“骨の補強材”である【第6回】

あなたの“選択の日”のために

結論・まとめ:ダイレクト型保険契約時、“骨”の設計は主体的なリスクマッピングで

ダイレクト(自由設計型)自動車保険の普及は、合理性・コスト削減・手続き簡易化という社会的トレンドと背中合わせに、「制度的補償の空白地帯」を拡大させる傾向があります。このリスクへの最大・最強の防御策は、人身傷害保険を中心とする“補強材としての保険骨格”を自分で補うことに尽きます。

・ 無保険車事故、過失相殺、自損事故、示談未成立、歩行中事故…制度の“継ぎ目”から落ちる可能性のあるシーンを断章化して把握し、人身傷害保険でそれを埋める

・ ノーカウント事故という、語られにくい「安心」を設計意識の中心に置く(等級ダウン事故だけがリスクではなく、体験としての安心をどう保つかを重視する)

・ みのりさんの現実的な補償トラブルの記事と、制度地図・骨組論を並行で読むことで、「見落とすと困るポイント」と「どう備えるべきか」の両輪が理解できる

補償の地図を描く力、それは「保険選び」の核心です。顔(表層の安さ・分かりやすさ)の裏に、どんな骨(本質的な安心・不可視のリスク補強)が埋め込まれているか――その構造を自分でデザインできる“リスクマネジメント力”が、令和時代のダイレクト型保険加入者に問われているのです。

参考:補償空白地帯マッピングのまとめ表

ケース空白が生じる原因補強材となる補償
無保険車事故相手が任意・自賠責とも未加入無保険車傷害特約、人身傷害保険、政府保証事業
過失相殺自分にも過失があって賠償減額される人身傷害保険(過失割合不問の全額補償)
自損(単独)事故被害者本人(運転手)のケガは自賠責不適用人身傷害保険(自己の事故でも限度額まで実損補償)
示談未成立相手が無保険、交渉長期化で補償滞る人身傷害保険(示談成立不要、先行補償)
歩行者中事故(家族も含む)車外事故不補償の保険契約人身傷害保険(車外補償型)、専用特約

保険制度の「顔」と「骨」――その両方を持つことで、あなたの大切な日常は本当に守られます。今一度、ご自身の補償の“地図”を描いてみませんか?

【本記事は、自由設計型(ダイレクト)自動車保険契約における“補償の空白地帯”と、人身傷害保険の骨組みとしての制度的役割を、みのりさんの記事と重ね合わせて体系化・地図化することを提案しました。ご自身の補償設計の再点検に、ぜひこの記事を役立ててください。】

保険の話ばかりじゃ疲れますよね。かつて猫と暮らし、2.7万人と語り合った日々もありました。よかったら、そちらものぞいてみてください。

律空
この記事を書いた人
保険業界での経験を活かしながら、現在は別業界の会社員として働いています。 守秘義務を大切にしつつ、あなたにとって本当に役立つ情報を、ゆっくりと丁寧に届けていきます。

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