【2025年】オリコン自動車保険ランキングを見て安心したあなたへ…(第4回)ダイレクト型の“骨格”を見せる──冷たいのではなく、無駄がない
【2025年】オリコン自動車保険ランキングを見て安心したあなたへ…(第3回)“安心”はなぜ魅力的に映るのか
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「満足度ランキングで1位だったから、安心して契約した」──それは、よくある選び方だ。
だが、少し立ち止まって考えてみてほしい。その“満足度”とは、何を評価しているのか。
事故対応?手続きのスムーズさ?説明のわかりやすさ?──それらはすべて、制度の“顔”にすぎない。
自動車保険の本質は、事故が起きたときに損害を填補すること。
つまり、制度の“骨格”とは、補償内容と支払い条件、そして保険料だ。
だが、ランキングはその骨格を評価していない。
評価されているのは、代理店の対応や安心感──つまり、制度の“演出”だ。
オリコンのランキングは、ダイレクト型と代理店型を完全に分けて掲載している。
これは一見、親切な分類に見える。だが実際には、“比較”を避ける構造になっている。
代理店型が満足度で圧勝するのは当然だ。人が説明してくれて、事故時に相談できるのだから。
事故の場所が近ければ、駆けつけてくれるかもしれない。その姿に安心する人も多い。
だが、その安心感は、保険料という“演出費用”を払って得ているものだ。
そして、事故の当事者がまずすべきことは──警察を呼び、救急車を呼び、警察の指示に従うこと。
それが制度の骨格。代理店がいてもいなくても、補償は損保会社が行う。
一方、ダイレクト型は冷たいと感じるかもしれない。
だが、それは制度の骨格に忠実なだけだ。無駄を省き、合理的に設計されている。
“顔”の演出を削ぎ落とし、骨だけで立っている。
それでも、補償はされる。事故対応も、損保会社が行う。
つまり──安心は制度の“顔”の演出であり、補償は“骨格”の機能なのだ。
それなのに、ランキングでは“顔”の部分が評価され、“骨格”の強さは見えにくい。
この構造を見抜いたとき、選び方は変わる。
安心は制度の顔、保険料はその演出費用──その関係を理解すれば、
代理店型からダイレクト型へのシフトは、自然な流れになる。
ランキングに安心する前に、制度の骨格を見てほしい。 それが、あなたの選択を本当に合理的なものにする第一歩だ。