【警察という組織～制度の顔と骨格をつなぐ交通安全の演出構造】第3回：制度の骨格としての送検と支配構造

書類送検は制度の“骨格”が動いた瞬間

書類送検とは、警察が捜査を終えたことを意味し、事件記録を検察に送る制度的な処理である。

逮捕を伴わない在宅事件においては、書類送検が「制度の節目」として機能する。

しかし、そのタイミングは警察の裁量によって調整可能であり、制度の“骨格”が静かに動いていることを示している。

・ 書類送検は「捜査完了」の合図であり、制度の内部処理の開始点

・ 送検のタイミングは、報道や広報活動と連動することがある

・ これは「制度の演出力」としての警察の裁量を示す

支配構造としての制度の動き

制度は、私たちを守るために存在しているように見えるが、

その動き方によっては、私たちを“従わせる”装置としても機能する。

書類送検のタイミングが報道と連動することで、「警察に逆らえない」「警察の言うことを聞かなければならない」という空気が醸成される。

・ 制度は「安全の名のもとに」私たちの行動を規定する

・ 書類送検は「正義の執行」を演出する手段にもなり得る

・ その演出が「支配の空気」を生むことがある

支配と安全の境界線

制度が動くとき、私たちはそれを「守られている」と感じる。

しかし、制度の動き方によっては、「従わされている」と感じる瞬間もある。

この境界線は、報道の温度、送検のタイミング、警察の演出力によって静かに調整されている。

・ 「守る」と「従わせる」は、制度の両面である

・ 書類送検は、その境界線を可視化する制度的な動き

・ 私たちは、制度の顔だけでなく、骨格にも目を向ける必要がある

書類送検という制度の動きは、私たちの生活に静かに影響を与えている。

守られているのか、従わされているのか。

その境界線に気づいたとき、制度の“顔”だけでなく、“骨格”にも目を向ける視点が生まれる。

それが、交通安全運動の季節に私たちが考えるべきことかもしれない。

保険の話ばかりじゃ疲れますよね。かつて猫と暮らし、2.7万人と語り合った日々もありました。よかったら、そちらものぞいてみてください。

@zachary3781