2. 更新に必要な試験・手続き
A. 試験方式:IBT/CBT(方式の骨格)
- 更新試験は「IBT」(Internet Based Testing:インターネット試験)方式が原則。
- これは自宅や職場など任意の場所で、所定の時間帯(8:00~20:00)に自分のパソコンで受験する方式。
- CBT(Computer Based Testing)方式は、主に新規資格取得時や一部の特定単位群で採用されており、指定テストセンターでの受験となる。
- IBTとCBTの主な違い:
- IBT:利便性が高いが、接続・端末等の自己管理が必要。不正対策としてAI監視やカメラ監視を実施する資格も多い。
- CBT:厳格な監督員立会いとPC環境保障、本人認証が物理的に行われる。「公平性」「厳格性」で優れるが、移動などの受験者負担あり。
B. 試験申込と受験までの流れ
申込みは、必ず募集人・資格情報システム経由で行う。
- 試験区分と希望コース(専門 or コンサルティング等)選択→本人情報・誓約事項確認→受験料決済→入金確認→教材閲覧→受験可能(システムステータス変更で受験解禁)。
- 稼働時間をまたぐ申込や入金はできない。
申込後のキャンセル・受験料返金は不可。
- 入金未了(期限切れ)などで無効となる場合は改めて新規申込が必要。
- 申込(受験予約)~実際の受験まで最短翌日(入金確認後17:00で翌営業日より受験可能)。
C. 受験料と決済方法(2025年9月申込分より値上げ)
| 試験区分 | 2025年8月申し込み分まで | 2025年9月以降申込分 |
| 専門コース更新試験 | 2000円 | 2500円 |
| コンサルティングコース更新試験 | 2000円 | 2500円 |
決済方法:クレジットカード/コンビニ支払/ペイジー(ゆうちょATM)。
- 入金締切日:(通常)申込日から14日後、ただし期限直前は有効期限の6日前。
- 【入金締切】を超えると自動キャンセル・受験不可となる。
D. 募集人・資格情報システムの利用時間・受験システム要件
- Windows 10/11・Edge推奨(スマートフォン非対応/Adobe Reader必須)。
- システム稼働:年末年始等を除き月~土曜8:00~20:00(祝日含む)。
- 動作環境未満の場合、パフォーマンス劣化や受験不可のリスクあり。
E. 試験内容・コース別仕様/合格基準
損保大学課程「専門コース」更新試験
- 対象者:有効な専門コース認定保有者(9か月前から申込可)。
- 問題数:法律単位・税務単位あわせて20問。
- 合格基準:70点以上/100点満点。
- 試験時間:制限なし(ただし受験システム利用可能時間内)。
- 受験回数:申込期間内なら合格まで何度でも可(追加手数料不要)。
- 日程:月~土(年末年始除く、祝日も可)8:00~20:00。
「コンサルティングコース」更新試験
- 対象者:有効なコンサルティングコース認定保有者(9か月前から申込可)。
- 問題数:40問(専門コース20問+コンサルティング部分20問)。
- 合格基準:140点以上/200点満点。
- **他は専門コースと同一仕様。
- コンサルティングコースの更新認定→専門コースの認定も自動更新となる。
損保一般試験(基礎単位・商品単位)
- CBT方式(会場指定・40分)。
- 問題数:基礎単位50問(各2点)、商品単位20問(各5点)。
- 合格基準:各70点/100点満点。90日前から申込可。
- 受験料は単位数ごとに設定(例:1単位1900円、2単位3500円、9月以降値上げ有)。
共通項目
- 全コースとも「教材」は申込後専用サイトでWEB閲覧可(一部冊子教材有償)。
- 不合格時も追加手数料不要で何度でも再受験可、合格した時点で再受験不可。
F. 合格認定・申請フロー(自動・手動の違い)
- 合格と認定要件充足で、2015年7月27日以降取得者は自動的に「認定更新申請」処理が行われ、追加申請は原則不要(資格情報システムで自動連携)。
- 自動連携されない特殊ケースのみ「手動申請」が必要(旧取得者・システムエラー等)。
- 手動の場合もシステム上で各種確認事項に合意の上、通常の認定申請と同じ手続きを行う。
G. 認定日と有効期間の開始日
認定日=認定申請を行った月の末日。
- 認定証は認定月の翌月から発行可能。合格証は発行されない。
- 不合格の場合は有効期限まで何度でも挑戦できるが、失効後は再取得が必須となる。
【更新試験・手続き詳細サマリー表】
手続 項目 | 内容 | 備考 |
試験 方式 | IBT(自宅受験・システム時間制限)、新規はCBT | IBTはインターネット経由、自宅PC必須 |
試験 申込 | 募集人・資格情報システム経由 | ステータス変更により受験可否管理 |
受験 手数料 | 2000円~2500円(専門・コンサル共通/2025年9月以降値上げ) | クレカ・コンビニ・ペイジー払い |
入金 締切 | 申込日から14日後/期限間近は6日前 | 超過の場合は申込無効 |
教材 閲覧 | 申込・入金後WEB上で可能(冊子有償のケースもあり) | 計画的な学習進捗可 |
受験 回数 | 合格まで何度でも可/追加料金不要(期間内限定) | 合格した時点で再受験不可 |
認定 申請 | 原則自動(2015年7月27日以降の合格者) | 手動の場合は要件同一/システム登録された資格要件反映 |
| 認定日 | 申請月末日 | 認定証は翌月から発行 |
つまり、エラーや特段の事情がなければ、“申込→支払→合格→自動認定”で管理者の手を煩わせることはほとんどありません。
H. コース別更新認定要件【骨組み】
【専門コース】
- 代理店登録または募集人届出が現時点でなされていること。
- 必須試験全て合格(損保一般試験「基礎単位」/損保一般試験「商品単位」いずれか1単位以上/専門コース更新試験本体)。
- 適格性基準:過去3年以内に重大な不適当行為なし、反社該当/関与なし、申告内容に虚偽なし。
- 有効な専門コース認定を所持していること。
【コンサルティングコース】
- 代理店登録または募集人届出がなされ、かつ2年以上保持していること。
- 必須試験全て合格(損保一般試験「基礎単位」+「商品単位」全3単位+コンサルティングコース更新試験本体)。
- 上記適格性+有効なコンサルティングコース認定を所持していること。
ポイント:認定基準は法定公正要件と一体化されており、経歴・適格性とセット運用となる。
保険の話ばかりじゃ疲れますよね。かつて猫と暮らし、2.7万人と語り合った日々もありました。よかったら、そちらものぞいてみてください。