正しさは、誰かが決めるものじゃない。あなたが選んだ、それが答え。

保険募集人資格とは?【第4回】Deep researchレポート2

あなたの“選択の日”のために

2. 更新に必要な試験・手続き

A. 試験方式:IBT/CBT(方式の骨格)

  • 更新試験は「IBT」(Internet Based Testing:インターネット試験)方式が原則
    • これは自宅や職場など任意の場所で、所定の時間帯(8:00~20:00)に自分のパソコンで受験する方式。
    • CBT(Computer Based Testing)方式は、主に新規資格取得時や一部の特定単位群で採用されており、指定テストセンターでの受験となる。
  • IBTとCBTの主な違い
  • IBT:利便性が高いが、接続・端末等の自己管理が必要。不正対策としてAI監視やカメラ監視を実施する資格も多い。
  • CBT:厳格な監督員立会いとPC環境保障、本人認証が物理的に行われる。「公平性」「厳格性」で優れるが、移動などの受験者負担あり。

B. 試験申込と受験までの流れ

申込みは、必ず募集人・資格情報システム経由で行う。

  • 試験区分と希望コース(専門 or コンサルティング等)選択→本人情報・誓約事項確認→受験料決済→入金確認→教材閲覧→受験可能(システムステータス変更で受験解禁)。
  • 稼働時間をまたぐ申込や入金はできない。

申込後のキャンセル・受験料返金は不可

  • 入金未了(期限切れ)などで無効となる場合は改めて新規申込が必要。
  • 申込(受験予約)~実際の受験まで最短翌日(入金確認後17:00で翌営業日より受験可能)

C. 受験料と決済方法(2025年9月申込分より値上げ)

試験区分2025年8月申し込み分まで2025年9月以降申込分
専門コース更新試験2000円2500円
コンサルティングコース更新試験2000円2500円

決済方法:クレジットカード/コンビニ支払/ペイジー(ゆうちょATM)。

  • 入金締切日:(通常)申込日から14日後、ただし期限直前は有効期限の6日前。
  • 【入金締切】を超えると自動キャンセル・受験不可となる。

D. 募集人・資格情報システムの利用時間・受験システム要件

  • Windows 10/11・Edge推奨(スマートフォン非対応/Adobe Reader必須)。
  • システム稼働:年末年始等を除き月~土曜8:00~20:00(祝日含む)。
  • 動作環境未満の場合、パフォーマンス劣化や受験不可のリスクあり。

E. 試験内容・コース別仕様/合格基準

損保大学課程「専門コース」更新試験

  • 対象者:有効な専門コース認定保有者(9か月前から申込可)。
  • 問題数:法律単位・税務単位あわせて20問。
  • 合格基準:70点以上/100点満点。
  • 試験時間:制限なし(ただし受験システム利用可能時間内)。
  • 受験回数:申込期間内なら合格まで何度でも可(追加手数料不要)。
  • 日程:月~土(年末年始除く、祝日も可)8:00~20:00。

「コンサルティングコース」更新試験

  • 対象者:有効なコンサルティングコース認定保有者(9か月前から申込可)。
  • 問題数:40問(専門コース20問+コンサルティング部分20問)。
  • 合格基準:140点以上/200点満点。
  • **他は専門コースと同一仕様。
  • コンサルティングコースの更新認定→専門コースの認定も自動更新となる。

損保一般試験(基礎単位・商品単位)

  • CBT方式(会場指定・40分)。
  • 問題数:基礎単位50問(各2点)、商品単位20問(各5点)。
  • 合格基準:各70点/100点満点。90日前から申込可。
  • 受験料は単位数ごとに設定(例:1単位1900円、2単位3500円、9月以降値上げ有)。

共通項目

  • 全コースとも「教材」は申込後専用サイトでWEB閲覧可(一部冊子教材有償)。
  • 不合格時も追加手数料不要で何度でも再受験可、合格した時点で再受験不可。

F. 合格認定・申請フロー(自動・手動の違い)

  • 合格と認定要件充足で、2015年7月27日以降取得者は自動的に「認定更新申請」処理が行われ、追加申請は原則不要(資格情報システムで自動連携)。
  • 自動連携されない特殊ケースのみ「手動申請」が必要(旧取得者・システムエラー等)。
  • 手動の場合もシステム上で各種確認事項に合意の上、通常の認定申請と同じ手続きを行う。

G. 認定日と有効期間の開始日

認定日=認定申請を行った月の末日

  • 認定証は認定月の翌月から発行可能。合格証は発行されない。
  • 不合格の場合は有効期限まで何度でも挑戦できるが、失効後は再取得が必須となる。
【更新試験・手続き詳細サマリー表】
手続
項目
内容備考
試験
方式
IBT(自宅受験・システム時間制限)、新規はCBTIBTはインターネット経由、自宅PC必須
試験
申込
募集人・資格情報システム経由ステータス変更により受験可否管理
受験
手数料
2000円~2500円(専門・コンサル共通/2025年9月以降値上げ)クレカ・コンビニ・ペイジー払い
入金
締切
申込日から14日後/期限間近は6日前超過の場合は申込無効
教材
閲覧
申込・入金後WEB上で可能(冊子有償のケースもあり)計画的な学習進捗可
受験
回数
合格まで何度でも可/追加料金不要(期間内限定)合格した時点で再受験不可
認定
申請
原則自動(2015年7月27日以降の合格者)手動の場合は要件同一/システム登録された資格要件反映
認定日申請月末日認定証は翌月から発行

つまり、エラーや特段の事情がなければ、“申込→支払→合格→自動認定”で管理者の手を煩わせることはほとんどありません

H. コース別更新認定要件【骨組み】

【専門コース】

  • 代理店登録または募集人届出が現時点でなされていること。
  • 必須試験全て合格(損保一般試験「基礎単位」/損保一般試験「商品単位」いずれか1単位以上/専門コース更新試験本体)。
  • 適格性基準:過去3年以内に重大な不適当行為なし、反社該当/関与なし、申告内容に虚偽なし。
  • 有効な専門コース認定を所持していること。

【コンサルティングコース】

  • 代理店登録または募集人届出がなされ、かつ2年以上保持していること。
  • 必須試験全て合格(損保一般試験「基礎単位」+「商品単位」全3単位+コンサルティングコース更新試験本体)。
  • 上記適格性+有効なコンサルティングコース認定を所持していること。

ポイント:認定基準は法定公正要件と一体化されており、経歴・適格性とセット運用となる

保険の話ばかりじゃ疲れますよね。かつて猫と暮らし、2.7万人と語り合った日々もありました。よかったら、そちらものぞいてみてください。

律空
この記事を書いた人
保険業界での経験を活かしながら、現在は別業界の会社員として働いています。 守秘義務を大切にしつつ、あなたにとって本当に役立つ情報を、ゆっくりと丁寧に届けていきます。

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