正しさは、誰かが決めるものじゃない。あなたが選んだ、それが答え。

【警察という組織~制度の顔と骨格をつなぐ交通安全の演出構造】第4回:制度の儀式と報道の演出構造

あなたの“選択の日”のために

書類送検という儀式

書類送検とは、警察が捜査を終えたことを検察に伝える制度的な処理である。

それは、逮捕や起訴とは異なり、制度内部の“儀式”に近い。

特に被疑者が死亡している場合、送検は「形式的な終わり」を意味するだけで、実質的な変化はない。

・ 捜査の完了を示す制度的な区切り

・ 検察が不起訴処分を下すことで事件が制度的に完了

・ 遺族対応や保険処理のための記録性の確保

報道は“儀式”を“重大事故”に変える

今回の書類送検の報道は、事故時のセンセーショナルな映像とともに伝えられた。

その結果、2か月も前の出来事であるにもかかわらず、現在進行形の重大事故が起きたかのような印象を与える。

事故の悲惨さを強調することはできるが、冷静に見れば、これは制度的な儀式が静かに完了しただけの話である。 速報性を強調する報道の語り口は、制度の内部処理を“社会的事件”へと変換する演出にも見える。

制度の顔と骨格のズレ

このズレは、制度の“顔”と“骨格”の乖離を示している。

制度は静かに処理を終えただけなのに、報道はそれを社会的イベントとして演出する。

その結果、私たちは「制度に守られている」と感じる一方で、「制度に従わされている」空気にも包まれる。

・ 顔は演出され、骨格は見えにくい

・ 報道は制度の顔を強調する共演者

・ 私たちは、制度の演出に“だまされた感”を抱くこともある

書類送検は、制度の静かな儀式にすぎない。

だが、報道はそれを“重大事故”として演出する。

私たちは、制度の顔に触れているのか、それとも演出された空気に包まれているのか。

それを問い直すことが、制度の骨格に目を向ける第一歩かもしれない。

保険の話ばかりじゃ疲れますよね。かつて猫と暮らし、2.7万人と語り合った日々もありました。よかったら、そちらものぞいてみてください。

律空
この記事を書いた人
保険業界での経験を活かしながら、現在は別業界の会社員として働いています。 守秘義務を大切にしつつ、あなたにとって本当に役立つ情報を、ゆっくりと丁寧に届けていきます。

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